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屋根・外壁・床にも?アスベストが使われている可能性のある場所
「アスベスト」と聞くと、工場やビルの天井に吹き付けられている、綿のようなものをイメージされる方も多いのではないでしょうか。
しかし実際には、アスベストは過去にさまざまな建材に使用されており、一般住宅の屋根・外壁・軒天・内壁・天井・床などにも含まれている可能性があります。
そして解体工事では、
「たぶん入っていないだろう」
「見た感じ大丈夫そう」
という判断だけで、そのまま解体することはできません。
今回は、アスベストが使われている可能性のある場所と、なぜ解体前に事前調査が必要なのかを分かりやすく解説します。
アスベストは見た目だけでは判断できません
まず知っておいていただきたいのが、
古い建物だから必ずアスベストが入っているわけではなく、見た目が新しいから入っていないとも限らない
ということです。
同じように見える建材でも、メーカーや製品、製造された時期によってアスベスト含有の有無が異なることがあります。
また、建物は途中で増築やリフォームが行われていることもあります。
外から見えている建材だけではなく、その下に古い建材が残っているケースもあるため、見た目だけで判断することはできません。
① 屋根
一般住宅で確認することが多い場所の一つが屋根です。
特に古い住宅に使用されている、
スレート系の屋根材
波形スレートなど
には、アスベストが含まれている可能性があります。
屋根材がアスベスト含有建材だった場合には、通常の屋根材と同じように重機で一気に壊すのではなく、飛散させないよう適切な方法で撤去する必要があります。
② 外壁
外壁も重要な確認箇所です。
例えば、
サイディング
スレート系の外壁材
外壁の仕上塗材
などは、種類や施工された年代によってアスベストが含まれている可能性があります。
外壁は建物全体に使用されていることも多いため、解体工事の費用や工事方法にも関係する重要な部分です。
③ 軒天
屋根の裏側に見える**軒天(のきてん)**も確認します。
普段生活しているとあまり気にする場所ではありませんが、古い住宅ではアスベスト含有建材が使用されている可能性があります。
屋根と外壁だけを見て終わりではなく、建物を確認しながら使用されている建材を一つずつ調べていきます。
④ 内壁・天井
アスベストが使用されている可能性があるのは、建物の外側だけではありません。
室内の、
壁材
天井材
各種ボード類
なども調査対象になります。
また、リフォームされている住宅では、新しい壁や天井の奥に古い建材が残っている場合もあります。
そのため、外から建物を見ただけですべてを判断することはできません。
⑤ 床
意外に思われることが多いのが床です。
古い建物では、ビニル床タイル(Pタイル)などの床材にアスベストが含まれている可能性があります。
住宅だけではなく、昔の店舗や事務所、学校、施設などを解体する場合にも確認することが多い部分です。
「アスベスト=屋根や外壁」と思われがちですが、足元にも使用されている可能性があります。
⑥ 配管まわり・設備部分
建物によっては、配管や設備周辺に使用されている保温材・断熱材などにもアスベストが含まれている可能性があります。
特に、
店舗
工場
倉庫
マンション
ビル
などでは、一般住宅とは違った場所や建材についても確認が必要になります。
⑦ 鉄骨・柱・梁など
鉄骨造の建物などでは、柱や梁の耐火被覆として吹付け材が使用されている場合があります。
これは一般住宅のスレート屋根や外壁材などとは性質が異なり、アスベストの種類や状態によって必要となる飛散防止対策や撤去方法も変わります。
建物の構造や用途まで確認しながら調査することが重要です。
「検査しないで、アスベストなしとして解体」はできる?
ここは解体工事を検討されている方に、特に知っておいていただきたいポイントです。
調査せずに「アスベストは入っていないことにして、そのまま解体する」ということはできません。
現在、建築物の解体・改修工事を行う際には、工事前にアスベストの有無を確認する事前調査が必要です。
まず、設計図書や建材の情報などを確認する書面調査と、実際の建物や建材を確認する目視調査を行います。
その結果、アスベストが使用されていないことを確認できれば、その結果をもとに工事を進めます。
一方で、書面や目視だけではアスベストの有無を確認できない建材については、分析調査を行うか、アスベストが含まれているものとして扱う必要があります。
つまり、
「分からない=アスベストなし」
という判断はできないということです。
なぜそこまで確認する必要があるの?
理由は、アスベストが目に見えないほど細かな繊維となって飛散し、作業員だけでなく、近隣の方などが吸い込む可能性があるためです。
アスベストを含んだ建材だと知らずに重機で破砕したり、切断したりすると、飛散させてしまうおそれがあります。
一度壊してしまってから、
「実はアスベストが入っていました」
と分かっても元には戻せません。
だからこそ、壊す前に調べることが重要なのです。
アスベストが見つかっても解体工事はできます
アスベストが含まれていたからといって、
「この建物は解体できない」
ということではありません。
どの建材に含まれているのか、どの程度の範囲なのかなどを確認し、必要な飛散防止措置を行ったうえで適切に撤去・処分していきます。
大切なのは、アスベストがあることよりも、知らないまま通常の建材として壊してしまわないことです。
事前に確認しておけば、必要な工事方法や費用についても解体前に検討できます。
アスベスト調査にも専門的な知識が必要です
アスベストの事前調査は、ただ建物を見て、
「これは大丈夫そう」
と判断するものではありません。
建材の種類や施工された年代、改修履歴など、さまざまな情報から判断する専門的な知識が必要です。
株式会社バロックワークスには、
一般建築物石綿含有建材調査者
工作物石綿事前調査者
石綿作業主任者
の資格を持つスタッフが複数名在籍しています。
解体工事を行う会社として、建物を壊す技術だけではなく、壊す前に建材を正しく確認することも大切な仕事だと考えています。
「見た目では分からない」からこそ事前調査が大切
アスベストは、
屋根・外壁・軒天・内壁・天井・床・配管まわり・鉄骨の耐火被覆など、さまざまな場所に使用されている可能性があります。
そして、見た目だけで含有の有無を判断できない建材もあります。
だからこそ、
「古い家だから入っているだろう」
「普通の木造住宅だから入っていないだろう」
と決めつけるのではなく、解体前にきちんと調査することが重要です。
株式会社バロックワークスでは、アスベストの事前調査・検体採取・分析から、必要な対策を行ったうえでの解体工事まで対応しています。
安心して解体工事を進めるためにも、まずは**「壊す前にきちんと調べる」ことから始めることが大切です。**
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