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基礎ってどうやって壊す?建物がなくなった後の解体工事
解体工事というと、重機で屋根や壁を壊している場面をイメージする方が多いと思います。
ところが、建物がすべてなくなっても解体工事はまだ終わりではありません。
地面には、何十年も建物を支えてきた**「基礎」**が残っています。
しかも、この基礎。
一見するとどれも同じコンクリートに見えますが、実は建物の年代や構造によって形も大きさもかなり違います。
木造住宅の布基礎とベタ基礎、重量のある鉄骨造や鉄筋コンクリート造(RC造)の基礎では、解体方法も発生するコンクリートの量も変わってきます。
今回は、普段は地面の下に隠れている**「基礎」に注目して、建物がなくなった後の解体工事**をご紹介します。
そもそも基礎は何のためにある?
基礎は、建物と地盤をつなぐ非常に重要な部分です。
屋根・壁・床・家具、そしてそこで生活する人まで、建物にかかる荷重を受け止めて地盤へ伝えています。
つまり、私たちが普段目にしている住宅は、地面の上にそのまま置かれているわけではありません。
建物の下にある基礎が、建物全体を支えています。
だからこそ非常に頑丈につくられており、解体するときにも簡単には壊れません。
木造住宅でよく見る「布基礎」と「ベタ基礎」
木造住宅の解体でよく見るのが、布基礎とベタ基礎です。
名前だけ聞くと分かりにくいですが、建物を撤去した後に見ると違いがよく分かります。
布基礎
布基礎は、建物の外周や主要な壁の下などに沿って、帯状に基礎がつながっている構造です。
「布」といっても布製という意味ではありません。
上から見ると、建物の壁に沿ってコンクリートが線のようにつながっています。
古い木造住宅を解体すると、このタイプの基礎を見ることが比較的多くあります。
ベタ基礎
一方のベタ基礎は、建物の外周だけではなく、床下の広い範囲を鉄筋コンクリートの底盤で覆う構造です。
イメージとしては、建物の下に大きなコンクリートの板があるような形です。
そのため解体すると、
「家の下って、こんなにコンクリートが入っていたの?」
と驚かれることもあります。
「阪神・淡路大震災以降はベタ基礎が多い」って本当?
ここは少し面白いところです。
1995年の阪神・淡路大震災以降、住宅の耐震性や地盤に対する意識が大きく高まりました。
さらに2000年には木造住宅の基礎に関する基準が明確化され、地盤の強さなどに応じて、杭基礎・ベタ基礎・布基礎などを選ぶ考え方がより明確になっています。
そのため、近年の木造住宅ではベタ基礎を採用している住宅をよく見かけるようになりました。
ただし、
「阪神・淡路大震災以降の住宅=必ずベタ基礎」ではありません。
布基礎も現在使われている工法ですし、どの基礎にするかは地盤・建物・設計などによって変わります。
解体業者の立場から見ると、築年数によって基礎の造りに時代の違いを感じることがあるのも面白いところです。
木造・鉄骨造・RC造では基礎も違う
基礎は、上に載っている建物を支えるものです。
当然、建物が大きく重くなれば、基礎に求められる性能も変わります。
そのため解体工事でも、**「何造の建物だったのか」**は非常に重要です。
木造住宅の基礎
一般的な住宅では、布基礎やベタ基礎が多く見られます。
建物本体を撤去した後、重機で基礎の周囲を掘削しながら、コンクリートを少しずつ破砕していきます。
基礎の中には鉄筋が入っているため、
コンクリートを壊す
↓
鉄筋を切り離す
↓
コンクリートと鉄を分別する
という作業を繰り返します。
建物本体より地味に見える工程ですが、住宅一軒分となるとかなりのコンクリート量になります。
鉄骨造の基礎
鉄骨造になると、木造とは少し様子が変わってきます。
鉄骨の柱から伝わる大きな力を受け止める必要があるため、建物によっては柱の下に大きな基礎が設けられています。
解体してみると、
「地上の鉄骨より、下のコンクリートの方がすごいな」
と感じることもあります。
特に倉庫や工場などでは、一つ一つの柱の下に大きな基礎があり、それらが地中の梁でつながっているような構造もあります。
そのため、建物がなくなった後も基礎撤去に時間がかかるケースがあります。
RC造の基礎
さらに重量があるのが、鉄筋コンクリート造、いわゆるRC造です。
RC造は建物自体が鉄筋とコンクリートでできているため、その重量を支える基礎も大きくなる傾向があります。
建物によっては、
大きなフーチング
地中梁
厚い基礎コンクリート
などが施工されています。
地上部分を解体して、
「やっと建物がなくなった!」
と思っても、地面の下にはまだ大きな鉄筋コンクリートが残っていることがあります。
RC造の解体費用が木造より高くなりやすい理由は、建物本体だけでなく、こうした基礎の大きさやコンクリート・鉄筋の量も関係しているのです。
基礎は何で壊している?
基礎は非常に頑丈なので、人の力だけで簡単に壊せるものではありません。
そこで重機に、現場に適したアタッチメントを取り付けて解体します。
コンクリートをつかんで破砕するタイプのものや、硬い部分を砕くための機械などを使い分けます。
ただ力任せに引っ張るのではなく、周囲を掘削して基礎を露出させ、少しずつコンクリートを破砕しながら鉄筋と分離していくのが基本です。
実際に近くで見ると、住宅を支えていた基礎の頑丈さがよく分かります。
なぜ基礎の周りの土を掘るの?
基礎解体の現場を見ると、重機が基礎の周囲を掘っていることがあります。
これは基礎が地面の表面だけにあるのではなく、地中にも入っているからです。
周囲の土を掘って基礎の形を出すことで、重機でつかんだり破砕したりしやすくなります。
特に深い基礎や大きなフーチングの場合は、かなり掘り下げることもあります。
建物がなくなった後に重機が地面を掘っているのを見かけたら、基礎を撤去するための作業をしている可能性が高いということです。
壊した基礎は全部ゴミになる?
ここも意外に知られていません。
基礎を解体すると、
コンクリート塊と鉄筋
が大量に発生します。
現場ではできるだけ分別し、それぞれ適切な処理施設へ搬出します。
コンクリートは破砕・選別され、再生砕石などとして再利用されるものがあります。
鉄筋も金属資源として再利用されます。
つまり、何十年も家を支えていた基礎が、解体された後には別の工事を支える材料へ生まれ変わることもあるのです。
基礎を壊した後はどうする?
基礎をすべて撤去すると、基礎が入っていた部分には穴や凹凸ができます。
そこで最後に、
埋め戻し
↓
重機で地面をならす
↓
転圧・整地
↓
仕上がり確認
を行います。
建物をきれいに壊しても、土地が大きく凸凹したままでは良い解体工事とはいえません。
建物本体の解体から基礎撤去、最後の整地まで行って、ようやく一つの解体工事が完成します。
基礎を見ると、その家の「見えなかった部分」が分かる
普段生活していると、自宅の基礎をすべて見る機会はほとんどありません。
しかし解体すると、
「昔の家はこんな基礎だったんだ」
「最近の家は床下までこんなにコンクリートがあるんだ」
「鉄骨の柱の下にはこんな大きな基礎があったんだ」
と、建物の見えなかった部分が姿を現します。
木造・鉄骨造・RC造、そして建築された年代によっても基礎はさまざまです。
株式会社バロックワークスでは、建物の構造や基礎の状態、周辺環境に合わせて重機や施工方法を選定し、建物本体だけでなく地中の基礎まで丁寧に撤去し、最後の整地まで施工します。
建物がなくなった瞬間が、解体工事の終わりではありません。
その下で何十年も建物を支えてきた基礎を撤去し、次に使える土地へ仕上げるところまでが解体工事です。
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