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井戸が出てきたらどうする?解体工事で見つかる意外なもの
解体工事では、建物を壊して基礎を撤去し、地面を掘って初めて分かるものがあります。
その代表的なものの一つが、古い井戸です。
「家を建てた時から住んでいるけど、井戸があるなんて知らなかった」
「昔の家だから、もしかすると井戸があるかもしれない」
というケースもあります。
特に古くから住宅が建っている土地では、現在の水道が整備される以前に生活用水として井戸を使っていたこともあり、使わなくなった後に蓋をして、その上に建物や土間が造られている場合があります。
今回は、解体工事中に井戸が見つかった場合どうするのか、そして井戸以外に地中から出てくることがあるものをご紹介します。
井戸は解体前に分かるとは限りません
現地調査では、建物だけでなく庭や外構なども確認します。
井戸が地上に見えていれば事前に確認できますが、問題は完全に埋まっている井戸です。
例えば、
コンクリートの下に隠れている
建物の床下に残っている
土をかぶせて見えなくなっている
昔の所有者が使用していて現在の所有者も知らない
といったケースがあります。
このようなものは、通常の現地調査だけですべて発見できるとは限りません。
建物や基礎を撤去して地面が見えた段階で、
「ここに井戸があったのか!」
と初めて分かることがあります。
井戸が出てきたら勝手に埋める?
井戸を発見したからといって、そのまま解体廃材やコンクリートなどを放り込んで埋めてしまうものではありません。
まず、
井戸の位置
大きさ
深さ
現在使用されているか
内部の状態
周辺の地盤状況
などを確認します。
そのうえで、施主様にも状況をご報告し、どのように処理するのかをご相談します。
井戸の種類や所在地、用途によっては、廃止に関する届出などの確認が必要になる場合もあります。
そのため、「井戸が出てきた=とりあえず埋めればいい」ではなく、現場ごとに確認して対応することが大切です。
井戸を埋め戻す場合はどうする?
井戸を今後使用せず、撤去・埋め戻しを行うことになった場合には、井戸の状態などを確認したうえで適切な方法を検討します。
単純に表面だけ土をかぶせて終わりにしてしまうと、将来的に地盤が沈下するなどの原因になる可能性があります。
特に、その土地に新しい住宅を建てる予定がある場合には、「昔ここに井戸があった」という情報も重要です。
そのため弊社では、井戸が見つかった場合には施主様へお知らせし、その後の土地利用も考えながら対応方法を検討します。
「お祓い・息抜き」は必要?
古くから、井戸を埋める際にお祓いをしたり、「息抜き」と呼ばれる処置を行ったりする地域や習慣があります。
ここについては、法律上の処理と、地域の風習・信仰は分けて考える必要があります。
「長年使ってきた井戸なので、お祓いをしてから埋めたい」
というお客様もいらっしゃいますし、特に気にされない方もいらっしゃいます。
ご家族や地域で大切にされている習慣がある場合は、工事前にご相談ください。
お客様のお考えを確認したうえで工事を進めます。
井戸だけじゃない!地中からこんなものが出てくることも
解体工事で地面を掘ると、井戸以外にも予想していなかったものが見つかることがあります。
ここからが、解体工事ならではの面白いところでもあります。
① 昔の建物の基礎
現在建っている建物とは別の、以前の建物の基礎やコンクリートが地中に残っていることがあります。
建て替えを繰り返してきた土地などでは、昔の基礎を完全に撤去せず、その上から土を入れて新しい建物を建てているケースもあります。
現在の建物を解体して初めて、
「下からもう一つ基礎が出てきた」
ということもあります。
② コンクリートの塊・ガラ
地面の中からコンクリート片やレンガ、瓦などが出てくる場合もあります。
過去の工事で発生したものが地中に残っているケースなど、原因はさまざまです。
こうしたものが見つかった場合も、内容を確認し、撤去する場合には適切に分別・処理します。
建設工事によって地中から掘り出された廃棄物についても、適正な処理が必要です。 大阪府公式ホームページ
③ 浄化槽
古い住宅で比較的よく確認するのが浄化槽です。
現在は公共下水道を使用していても、以前は浄化槽を使用していたという住宅があります。
すでに使用されていないため、施主様自身が存在を知らない場合もあります。
地中に大きな設備が残っているため、土地を売却したり新築したりする予定がある場合には特に注意したい部分です。
④ 古い排水管・給水管
建物を何度か増改築している土地では、現在使用していない古い配管が地中に残っていることがあります。
解体工事では、現在使用している設備との区別も確認しながら作業します。
見つけた配管を何でも引っ張って撤去すればいいというわけではありません。
⑤ 杭
建物によっては、地中に杭が施工されていることがあります。
杭は地上から見えないため、図面などで確認できなければ解体工事を進めてから分かるケースもあります。
また、杭や地下工作物については、何でも必ず撤去すればよいという単純なものではなく、構造や周辺地盤、今後の土地利用などを踏まえて判断する必要があります。地下工作物を存置する場合にも一定の条件や記録管理などが求められる考え方があります。 大阪府公式ホームページ
⑥ 昔の便槽
古い住宅では、汲み取り式トイレで使用していた便槽が地中から出てくることもあります。
現在は水洗トイレになっているため、
「そんなものが残っていたの?」
と驚かれることもあります。
昔から建物が建っている土地ほど、現在の住宅だけを見ても分からないものが地中に残っている可能性があります。
地中埋設物が追加費用になる理由
井戸や古い基礎、浄化槽などが見つかった場合、追加費用が発生することがあります。
理由は単純で、見積もりの時点では存在を確認できなかった工事だからです。
例えば、地中から大量のコンクリートが出てくれば、
掘削
撤去
積込み
運搬
処分
埋め戻し
など、新たな作業が必要になります。
そのため、弊社では地中埋設物が見つかった場合、勝手に撤去して後から請求するのではなく、まず状況を確認して施主様へご報告し、必要な工事についてご相談したうえで進めることが大切だと考えています。
解体工事は「壊してみないと分からないこと」もあります
解体工事では、事前の現地調査をしっかり行うことで、多くのことを確認できます。
しかし、どれだけ丁寧に調査しても、地面の中まで完全に見通すことはできません。
井戸、昔の基礎、コンクリートガラ、浄化槽、古い配管、杭、便槽など。
何十年も使われてきた土地だからこそ、思いがけないものが残っていることがあります。
株式会社バロックワークスでは、こうしたものが工事中に見つかった場合にも、まず状況を確認して施主様へご報告し、必要な処置や費用をご説明したうえで工事を進めます。
解体工事は、建物を壊すだけではありません。
「建物がなくなった後、その土地を安心して次に使える状態へつなげること」まで考えて施工することが大切です。
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